インテリア(デザイン)と収納(機能性)の両立を目指すお家づくり

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実はちょっと難しい?フローリングと木製家具の組み合わせ

こんにちは、インテリアコーディネーターのkimicoです!
 
突然ですが、みなさんのご自宅の床はどんな素材ですか?
住宅の床の素材として使われるものは、タイルやフロアタイル、コンクリート、カーペットなど種類が豊富ですが、それでも現代の日本でポピュラーなのはフローリングです。
そのフローリングと置き家具の相性について考えたことはあるでしょうか?
少しコツを知っておくと、お部屋がぐっとまとまりやすくなるんです♪
逆にいうと、少し気を付けないと実はフローリングと置き家具の組み合わせはちょっと難しかったりするんです。
 
今回はそんな「フローリング × 置き家具の組み合わせ」についてまとめてみました。
お部屋がなんだかあか抜けないという方、これから新居に家具を買う予定という方、新居の床材に迷っている方・・・
ぜひチェックしてみてくださいね!
 

ちょっと難しい?フローリングと木製家具の組み合わせ

フローリングと木製の置き家具との組み合わせが難しい理由

フローリングといっても、無垢から、挽き板、突き板、シート・・・といろいろ種類がありますが、どれも「木目」という柄がある点は共通しています。
フロアタイルやクッションフロアの「木目柄」も同様と考えてください。
 
この木目柄はいろいろな茶色で構成されているので、「フローリング=茶色」の単色ではありません。
また、木の種類によって木目の柄も色味も大きく異なります。
なので、あたたかい雰囲気にしたいからと

木を多く使いたいな♪
 ↓

床はフローリングで、建具も木の色を生かしたものにしよう!
 ↓
家具も木製にして合わせよう!

と何も考えずに木製のものを組み合わせていくと、同一空間に様々な木目柄・色がごちゃごちゃと存在することになってしまいます。
結果的にそれが、ごちゃっとしたあか抜けない雰囲気を作る要因のひとつになります。
それを防ぐには、フローリングに家具(特に木製家具)を合わせる場合、実は木の種類、木目、色味(経年変化含む)も考慮する必要があるんです。
 
置き家具だけでなく建具も注意が必要ではありますが、
床材と建具は、ほとんどの場合住宅会社側で標準として用意している商品があり、もちろんコーディネートも考慮されています。
ですから、床材も建具も木目柄を選んだとしても、それほど大きな失敗はありません。
※床材も建具も自分で一から選ぶ!という場合は、置き家具同様に注意が必要ですが^^;
 
置き家具は、新居建築時だけでなくその後の家具の買い替え時など、施主が自分たちで購入することも多いので、ごちゃっと感を生み出しがちなわけです。
 
ちなみにフローリングではなく、タイルやコンクリート、カーペットなどは、
①多くは色ムラ程度で柄が少ないこと
(そうではないオシャレ度高い床材もありますが!)

②床材に模様があっても木目柄とは異なるので、「似てるけど異なるせいで感じるごちゃっと感」が生じにくい

という理由から、フローリングほど木製家具とのコーディネートに困ることはないかな、と思います。
 

フローリングに合わせやすい置き家具の素材

えーー木製家具、面倒くさいーっ!!って思ってしまいましたか?笑
大丈夫です、ちょっと待ってください!
木製家具といっても、天板から脚部まで全て木製のものから、天板だけ、脚部だけ、と一部のみが木製のものといろいろありますよね。
特に注意したいのは、フローリングと接する「脚部」です。
この脚部を注意するだけでもフローリングとの相性が良くなるので、お好みのインテリアテイストに合わせて脚部の素材をぜひ検討してみてください。
 

脚部の素材・色:

・アイアン

定番のブラックでも、ペイントしたホワイトでもいいですね。
ツヤありでもなしでも合うので、インテリアテイストに合わせて選んでみてください。
 

・スチール

スチールのシルバーカラーは、木部のあたたかみと反する無機質感がいいアクセントになってくれます。
アイアンのブラックよりは軽い雰囲気になるので、お部屋を明るく広く見せたい場合はスチールもオススメです。
 

・ペイントした木

木製でも、ペイントで木目の色柄が消えていればフローリングに合わせやすくなります。
木目が透けて分かるものではなく、完全に木目柄が消えているものがオススメです。
白ペイントなら明るく優しい雰囲気に、黒やグレーなら落ち着いた雰囲気に。
グリーンやブルーなど、色を入れるのも個性的でおもしろいインテリアになりますね♪

リーズナブルな家具や組み立て式の家具などは、残念ながら木目柄が安っぽいものがちらほら。
なるべくコストを抑えつつ家具をすっきりコーディネートして揃えたい!という場合は、白またはブラックで統一してしまうのがオススメです。
ダークブラウンはメーカーによって色味がだいぶ異なるので、キレイにそろえるならホワイト or ブラック!
 

フローリングに木製の置き家具を合わせたい場合のオススメテク

でも、どうしてもフローリングに木製家具を合わせたい!という方もいらっしゃいますよね。
何を隠そう私もそうです。笑
そんな方にオススメのテクニックや家具の選び方をまとめましたので、参考にしてみてください。
 

・家具の選び方

①脚部をフローリングと同素材にする

床と家具を同じ素材(木目、色)にするのが、一番簡単ではあります。
色が統一されることで、空間が広く感じられるというメリットもあります。
 
ただし、無垢フローリングの場合は木の素材がはっきりしているので、床がオークなら家具もオークにしよう!と合わせやすいですが、シートタイプやフロアタイルなどになると、難しい場合も。
どんな木をイメージした木目柄かなかなか判断できないからです。
「オークカラー」とか「ウォルナットカラー」などの商品名がついている場合は、それを参考に同様の木素材のもの(またはそれをうたっているもの)を選んでみてください。
 

②フローリング材の中にある色を選ぶ

木目をよく見ると、茶色の濃い部分と明るく薄い部分がありますよね。
その中にある色を使えば、床よりも少し濃いめだったり逆に明るめでも、フローリングに溶け込みやすくなります。
ただし、その場合の注意点。
ダイニングチェアの脚部を濃いめの茶色にしたのなら、ダイニングテーブルの脚部も同様にする、同空間にソファーがある場合はソファーの脚部も同様にする、となるべくその他の木部カラーを統一することが大切です。
個性的な空間やインテリア上級者であれば、それぞれの木部の色を変えるといったことも上手にまとめられますが、バランスを考えるとなかなか難しいことです。
ですから、オススメは脚部の色はなるべく全て統一する!です。
 
木目柄または茶色でなければ、写真のようにホワイトペイントされているものを合わせてもすっきりまとまってくれます。
 

③フローリングと家具との間にラグを敷く

とはいえ手持ちの家具をすぐに買い替えられない・・・でもなんとか雰囲気を良くしたい!
という場合は、ラグを敷くのも手です。
フローリングと家具との間にラグを敷くことで双方が切り離されるので、異なる木目柄のごちゃっと感が緩和されます。
ラグに視線が向くので気になりにくくなるというのもあります。
 

我が家のフローリングと家具たち

ちなみに我が家はというと・・・
床はオークの無垢フローリングを採用し、置き家具の脚部は全て同じオーク材、または木目柄が非常に似ているタモ材を選びました。
 

リビング:テレビボード、ソファ、テーブル、オープンラック


 

ダイニング:テーブル、チェア


 

洗面所:スツール


 

全て「オーク」または「タモ」で探し回るというのも、けっこう骨の折れる作業でした。。
産前産後で仕事は育児休業中だったのに、仕事しているのとほぼ変わりませんでしたね笑
 
その甲斐あってか?木部が多めの空間(←夫の希望)ですが、ほっこりしつつ比較的スッキリしているのでは・・・と思っています。
 
 
 

いかがでしたでしょうか。
家具選びが難しいというお悩みを度々伺います。
ショップやサイトで見て「いいな!」と思っても、いざ自宅に置いてみると「うぅーん・・・」となってしまうこと、ありますよね。。
インテリアコーディネーターに依頼したり、有名ブランドの人気商品でまとめてしまえば統一感のある空間は作りやすくなりますが、
予算に限りがある、自分で考えたい、プロに依頼するのはちょっと気が引けるという方もいらっしゃるかと思います。
少しのコツを参考に、家具選びが楽しく&満足のいくものになればうれしいです。

ではまた!
 
 

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