インテリア(デザイン)と収納(機能性)の両立を目指すお家づくり

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ごちゃごちゃ配線をDIYでナチュラルに目隠し♪

こんにちは、インテリアコーディネーターのkimicoです!
 
前回ご紹介した通路の収納スペース(詳しくはこちら)↓

このスペースに、この家に住み始めてから最初に手掛けたDIYがあります。

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手前味噌ですが、まずまずの出来栄えと使い勝手にとても満足しています。
といってもとても簡単なので、DIYとしてご紹介するのもお恥ずかしいのですが・・・
お困りの方の参考になればうれしいです。
 
では、どうぞ付き合いください。
 

ごちゃごちゃ配線をDIYナチュラルに目隠し♪

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収納スペース上部に、インターネット接続機器類をまとめて収めています。
こちらにはエアコンの配管も通すことになっていたので、何かを収納する場所としてではなく、このように配管、配線用のスペースとして当初から考えていました。
頭より高い位置というのは収納スペースとしては使いづらいし、配線類も足元に置くよりはホコリがたまりにくいのでオススメです。
一度配線処理をしてしまえば、めったに触るものでもないですしね。
 
その配管、配線類。
そのままのオープンな状態だと見栄えがよろしくないので、どのように目隠ししようか入居当時から考えていました。
 
条件としては、

①まわりのインテリアに溶け込むデザイン

②熱がこもらないような仕様

③開閉が楽

④私の技量でもできる

これらを踏まえて試行錯誤の末、このようなスリットに至りました。

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スリットづくりは超簡単!

スリット自体はとっても簡単な作りです。

①25×25mmの角材をカット(ホームセンターで材を購入すれば、カットもお願いできちゃいます)

②木工用ボンドで接着

③スクリュー釘でさらに固定

で、できあがりです!

仕上げに塗装をどうしようか悩み、とりあえずしばらく様子を見てから決めようと放置して早2年。
棚板のカラーやテクスチャーともなじんでいるので、結局このまま無塗装で落ち着いてしまっています。

ちなみに、作業は簡単ですが注意することが少々。
ひとつは、角材の太さ。
太い角材の方が作りやすいですが、太くなりすぎると見た目が野暮ったくなりますし、逆に細い角材だと繊細でキレイな仕上がりになりますが、釘打ちが大変・・・
ということで、25mmを選択。
インテリアのテイストにもよりますが、我が家のナチュラルなテイストに合うギリギリの太さだったかなと思います。
 
もうひとつは、サイズ。
木材は湿度によって膨らんだりゆがんだりするので、スペースギリギリに作ってしまうと、季節によってスリットが外れなくなってしまう場合があります。
両側に数ミリの遊び(余裕)を考慮してサイズを決めることが大切です。
 

一番頭を悩ませた、スリットの取付方法

簡単に作れたスリットですが、これをどう取り付けるか!が一番頭を悩ませた問題でした。
 
最初に思いついたのが、丁番を取り付けて上に持ち上げるように開閉する仕様。
けれど、そうすると扉を開けて作業したい時に、バタンとしまらないようにストッパーもつけなければいけません。・・・面倒くさい。
なにより丁番の取付自体がすんごい面倒くさい!
却下!!
 
次に、スリットを直接壁に取り付けるのはやめて、都度取り外せる仕様にすることを思いつきました。
頻繁に取り外す場所ではないので、楽に取り外しできさえすればそれくらいの手間はたいしたストレスにはならないだろうと判断。
 
では、閉めておきたい時にどう止めておくか、が問題です。
ちょうど可動棚の棚受け用金物が両側壁面に取り付けられていたので、スリットの裏側に強力なマグネットを貼り付ければ、スリット自体は軽量だから磁石の力で止まってくれるのでは!と思いつきました。
「いいじゃんいいじゃん、わたし天才♪」と調子に乗って浮かれてホームセンターに材料を買いに行き、目当ての強力マグネットを手にしてはたと気づきました。
 
商品パッケージの注意書きを見ると「精密機器の近くでは使用しないでください」と。
 
だめじゃん。
精密機器をしまう場所ですってば。
1時間前の「わたし天才♪」から「わたしバカ」に気持ちが劇下がりしたのは言うまでもありません。
が、すぐに気持ちを切り替えて、代替案に使えそうな材料がないかホームセンター内を物色していたところ、出会ったんです!
 
それが、低反発のウレタンテープ。
 
このテープをスリット上部に貼って、低反発の力でスリットを押し付ければ(突っ張らせれば)いいんじゃない!?と思いついたんです。
テープの幅だけでなくウレタンの厚みも数種類あったので、適度に低反発力が感じられるものを選んでさっそく家で試作してみました。
低反発の具合が分からなかったので、とりあえず最初はスリット上部全面にこのテープを貼ってチャレンジ。
試しにスペースに押し込んでみたところ、低反発の力がすごすぎて・・・私の力では押し込めず。
テープの反発力に「え、こんなに強いの?」と驚きながらも、逆に「この低反発力、調整すれば使えるぞ!いける!」と確信し、貼るテープの量を調整しながら適量にたどりつきました。
 
完成した姿が、こちら。

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テープの端が雑ですが・・・奮闘の結果です、ご容赦ください。
 
取り外しは思っていた以上にスムーズで、慣れてしまえば、取り外しも取り付けも片手でスッとできてしまいます♪
上部に取り付けたおかげで、テープ自体も全然見えません。

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家を訪れた設計担当の方がこれを見て「え、どうやって止まってるんですか?」って不思議そうに見ていたので、「えっとね、実はですね・・・♪」と得意気に説明させてもらいました。
 
このスリットデザインによって、作業性だけでなく、キッチンから望む景色までナチュラルに整い、QOLが上がったのを実感しています♪

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いかがでしたでしょうか。
この家を建てる際にプロにお願いしておけば、他のなにかしらの形でキレイに整えていただけたかと思いますが、こうやって自分で頭を悩ませて失敗しながら手をかけていくのが、家づくりの醍醐味だと感じています。
家づくりは、完成・引き渡しがゴールではなく、住み始めてからがスタートですからね。
DIYは完全に好き嫌いが分かれることだと思いますが、何か「困った」を見つけたときにお金をかけなくても、プロに頼らなくても、意外と自分で解決できちゃうことがあるよ、というヒントになれば幸いです。
 
ではまた!
 
 

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