インテリア(デザイン)と収納(機能性)の両立を目指すお家づくり

                                                                                  インテリアコーディネーターと整理収納アドバイザーの目線で、最適解なモノ選びやコーデのコツ、家作りの考え方などを発信しています。

【家を建てる方、必見】家を建てる時にまず考えること①

こんにちは、インテリアコーディネーターのkimicoです!
このブログをのぞいてくださっている方の中には、すでに家づくり進行中の方からこれから家を建てたい!という方まで、いろいろな段階の方がいらっしゃるかと思います。
今回は特に「これから家づくりをする方」へ
家づくりにあたって最初に考えることについて、お話したいと思います。

すでに家づくりが進行中の方も「まだちゃんと考えていなかったなぁ」という方はぜひいったん立ち止まってゆっくりじっくり考え、一緒に住む方と話し合ってみていただきたいです!
 

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家を建てる前に、これ ちゃんと考えてる?

さて。
みなさん「家を建てよう!」と思い立って最初にすることは何ですか?
最初に思いつくのは、住宅メーカーなどのモデルハウスや完成見学会に足を運ぶことではないでしょうか。
そこでまず営業の方に問いかけられるのが「どんな家をご希望ですか?どんな間取りをお考えですか?」という質問。
 
どんな家?
 
聞かれてすぐに答えられるでしょうか。
「いや、まだよく分からなくて・・・とりあえずモデルハウス見てみようかなって思って・・・」
と戸惑いながら返答される方が多いのではないかと思います^^;
ここでお客様に寄り添って一緒に考えてくれる営業の方に当たればいいのですが、そうではない場合。
「玄関には大きいシューズクロークがあった方がいいですね!」
「和室がいらなくても畳コーナーはあった方が絶対いいですよ!」
「広いバルコニーがあるとバーベキューもできますよ!」
などと一方的な見解でリードしていってしまう営業の方(残念ながらそういう方もいらっしゃるのです)に当たってしまうと、自分がどんな家にしたいのか深く考える機会を奪われ、流されるままの家ができてしまいます。
 
その結果、残念ながら家族が満足のいく家とはほど遠いものが完成してしまいます。
 
では、そうならないためにはどうしたらよいか。
「まずモデルハウスを見に行ってみよう!」とはやる気持ちをいったん落ち着かせて、『どんな家?』をご家族でちゃんと考えてみましょう。
 

家を建てる時にまず考えること

下記のような流れで考えるのがオススメです。
 

①まずは今の暮らしの不満をアウトプットする

②不満の内容を掘り下げてみる

③暮らし、人生の希望や理想を思い描く

④優先度の順位付けをする



何事もゼロから考えるのは大変です。
日頃感じている小さなこと(=ヒント)から思い起こして考えを深く&拡げていくのがおススメです。
 
家に何を求めるのかをまず自分がしっかり把握し、そのうえで何を取り入れるのか納得したうえで取捨選択する。
それらを明確に伝えることで、家づくりをお手伝いする側の住宅会社もより的確なご提案ができます。
面倒くさいかもしれませんが、家は人生で最も高い買い物。
ぜひじっくりお考えください。
 
では、順にご説明していきます。
 

①今の暮らしの不満をアウトプットする

「こんな設備を付けたい!」「吹き抜けにしたい!」など理想を思い描くことは家づくりの中で楽しいプロセスのひとつですが、「こうしたい」「あれもしたい」の前に大切なのは、まず今の不満を解消することです。
「そんなこと当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、意外とそれが頭から抜けてしまっている方もいるのです。
「そういえば今の家の間取りのこういうところが嫌いだったのに、新しい家も同じになってる・・・」と、家が完成間近になってから気付いてしまったという知人もおりました。
施主となる方が今の不満を具体的に把握、アウトプットしないと、家づくりをお手伝いする側の人間がそれを読み取ることは難しくなります。
当たり前の事なのですが、「当たり前」だからこそ、忘れずに念入りに取り組むことをオススメします。
 
同じ空間で暮らしていても、人によって異なる思いを抱いていて当たり前。
まずは、ご家族それぞれが今の住まいにどういう不満やストレスを抱いているのかを共有することが大切です。
例:
・キッチンが狭い
・玄関が暗い
・トイレの排水の音が気になる
・冬は床がひんやりして寒い
・一人になれる空間がない
・トイレが玄関から遠くて不便
 
不満は思いつく限り出し切ってください!
大人だけでなく、子供の意見もぜひヒアリングしてあげてくださいね。
意外と親が気付いていなかった細かな点に気付かせてくれることもあります。
 

②不満の内容を掘り下げてみる

①がまとまったら、そう感じる要因を考えてみましょう。
例:
キッチンが狭いのが嫌だ→もっと広いキッチンがいい!
どれくらいの広さのキッチンなら満足?
 
今より広いキッチンといっても、どれくらいがいいのか具体的に分かりづらいですよね。
このまま住宅会社さんに「今より広いキッチンがいい」と伝えると、
「一般的に多いのはこれくらいのサイズですが、いかがですか?」「ご予算的にはこれくらいのキッチンが妥当じゃないでしょうか」と一般論をぶつけられてしまうことも少なくありません。
そう言われてしまうと「そういうものなのか」と納得してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
そうならないためにも、狭いと感じる要因を深堀して考えてみることが大切です。
 
・収納スペースが小さいせいで、作業台にものがあふれていて狭いと感じているのか
・シンクが小さくて食器洗いにストレスを感じているのか
・作業スペースが小さくて下ごしらえなどの作業に支障があるのか
・背面にカップボードが迫っていて作業空間が狭く動きづらいのか
・高身長の自分には作業台が低くて窮屈に感じるのか
などなど
 
キッチンが狭い、という不満一つとっても人によって状況や感じ方が異なります。
だからこそ、ただの「狭い」という情報だけではなく「こんなところが狭いと感じている」という情報を明確にすることで、住宅会社さんからより具体的な解決策を提案していただけることにつながります。
私たち家づくりのプロも霊能力者ではないので(笑)、相手が口にしない事柄まで透視して全て汲み取れるわけではありません。
家づくりの主役はあくまでその家に住む人(あなた)なので、決して相手(住宅会社)任せにせずに考えてみてくださいね。
 
 
さて、長くなってしまったので、③④についてはまた改めて次回お話したいと思います。
 
どなたかのご参考になったらうれしいです。
ではまた!
 
 

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